Story
ストーリー

誕生秘話:海と島を感じる一杯を届けたくて
長崎県の最北端に位置する島・対馬。韓国との距離はわずか50kmほどと近く、歴史的にも文化的にもさまざまな交流を育んできた国境の島です。島の約9割を山が占める豊かな自然環境に加え、リアス式海岸が美しい漁村の風景や、独自の文化が色濃く残る地域としても知られています。
この島にあるカフェ「YELLOW BASE COFFEE」は、そんな対馬の新しい風を象徴する存在です。運営するのは、大手ラーメン店の運営で飲食業界に長く携わってきた熊本智明さんと、その妻・未希さん。忙しい日々の中で、暮らし方や幸せについて、考えることが多くなったといいます。40歳を迎える前に、地元・対馬へのUターンを決意。島の新しい居場所づくりとしてコーヒーショップを立ち上げました。

開業当初から「店舗の外でも島の魅力を届けたい」と考えていた二人。そこから生まれたのが、対馬の名産である「浜御塩」を使った『対馬の塩カフェオーレ』でした。ふたりが大好きだという山口県のロースター「COFFEE BOY」と連携し生まれた、思い入れのある1本です。

こだわり01:対馬の海が育んだ「浜御塩(はまみしお)」
カフェオレベースの要となる「塩」には、対馬の特産品である「浜御塩(はまみしお)」を使用。美しい海水を汲み上げ、天日干しと平釜でじっくり炊き上げたこの塩は、塩味の角がなく、ほんのりとした甘みが特徴です。海のミネラルが生きており、コーヒーの苦味やミルクのまろやかさをやさしく引き立ててくれます。甘すぎず、でもしっかりとした味わい。そんな絶妙な塩加減が、カフェオレベースに新しい表情を与えました。


こだわり02:贈りたくなる味とデザイン
塩カフェオレベースの開発において大切にしたのは、「ギフトとして誰かに贈りたくなる味とデザイン」であること。妻・熊本未希さんは、商品パッケージからブランドデザインに至るまで、ディレクションや調整を丁寧に重ねながら、理想のかたちを追い求めています。「せっかく贈るなら、おしゃれで、もらって嬉しいものを」という想いのもと、ラベルや紙タグの細部にまでこだわりを込めました。対馬では転勤族や観光客も多く、このカフェオレベースは、ちょっとした手土産としても重宝されています。これまで対馬にはなかった、洗練された佇まいと確かな味わい。その両方を兼ね備えた"新しい対馬の定番"として、多くの人に選ばれています。

想い:光があるところに、人が集まる
YELLOW BASE COFFEEという店名には、店主・熊本智明さんと妻の未希さんが大切にしている価値観が込められています。名前の由来は、"一燈照隅(いっとうしょうぐう)"。「たったひとつの灯火が、自分の周囲の隅を照らすことで、やがて社会全体を明るくする」という中国のことわざです。まずは自分たちが灯すことで、その光が次第に連鎖し、対馬全体を照らす大きな光となってほしい、という想いが込められています。


おふたりは、YELLOW BASE COFFEEを単なる飲食の場にとどめず、地域の人が自然と集まり、訪れた人が対馬にふれる"入り口"となるような場所に育ててきました。島の日常や人の営み、そしてあたたかな交流が交差する、開かれた"BASE"をつくることが、ふたりの目指す姿です。店主の智明さんは、明るく人懐っこい性格で、誰とでもすぐに打ち解けられる天性のコミュニケーター。気づけば常連さんたちと一緒に客席に座り、笑い合う光景が日常の一部になっているほど。一方、妻の未希さんは、店舗や商品のブランディングを担う存在。繊細な感性と高い美意識を活かして、YELLOW BASE COFFEEの世界観を丁寧に形にしています。ビジュアルやパッケージの細部にまで気を配りながら、ブランド全体の方向性を舵取りする彼女の存在が、店の芯を支えています。
『光のあるところに、人が集まる。』
ふたりが心を込めて運営するYELLOW BASE COFFEEには、そんな言葉がぴったりと重なるようです。地域とつながり、訪れる人の記憶に残る、小さな光の拠点。YELLOW BASE COFFEEに、今日も人々の笑顔と光が灯ります。

YELLOW BASE COFFEE
https://ybc-tsushima.com
おすすめの楽しみ方

基本の割り方
対馬の塩カフェオーレベース1に対して、ミルク4~5の割合で割るのが基本の楽しみ方。牛乳はもちろん、オーツミルクやアーモンドミルクとも相性バッチリ。塩のまろやかさとすっきりした甘さが引き立ち、ぐびぐび飲める一杯に。

心ほどける、ホットカフェオレ
肌寒い日やくつろぎタイムには、温かいミルクで割って。じんわり広がるコーヒーの香ばしさに、塩のやさしいアクセントが効いた、ほっとする味わい。朝の目覚めや夜の読書のお供にもぴったりです。

塩が決め手のアフォガード風
バニラアイスにそのままかければ、簡単アフォガード風デザートに。塩の効いたカフェオレベースが甘さを引き締め、大人のごほうびスイーツに変身します。