Story
ストーリー


誕生秘話:"八女茶"の名を背負って
「八女茶」の名付け親——
それが、江戸時代から300年近い歴史をもつ老舗茶商・許斐本家です。かつて、筑後地方では粗悪な茶も多く「筑後茶」と一括りにされていた時代。品質の高さを伝えるために、許斐本家9代目が「八女茶」と名付け、その名にふさわしいお茶づくりを徹底してきました。
その志を継ぐ14代目・許斐健一さんは、茶商としての目利きと、伝統製法への深い理解を持ちながらも、「お茶も商売も、にごりのないものを提供したい」と語ります。先人たちの想いとともに、茶に向き合い、誠実なものづくりを続ける姿勢は、この煎茶ティーバッグにも息づいています。


こだわり01:茶商としての目利きが、味を決める
許斐本家は、「茶商」として300年の歴史を重ねてきました。茶農家から仕入れた「荒茶」を見極め、最適な仕上げ加工を施すことで、最終的な味わいを決定する――それが茶商の役割です。
なかでも重要なのが、荒茶を見て、嗅いで、触れて、そのポテンシャルを瞬時に見抜く「目利き」の力。茶葉の色つや、香りの立ち方、水分の残り具合や火の入り方。一つひとつの要素を丹念に観察しながら、どう仕上げればそのお茶の持ち味が最も引き立つのかを判断していきます。
「良い素材を見つけて、余計な手を加えずに、自然のままを引き出す」。それが許斐本家の目指す茶づくり。作り手の顔が見える信頼関係と、長年培ってきた勘と経験とがあってこそ成り立つ仕事です。ティーバッグひとつにも、この目利きの精神が息づいています。

こだわり02:一杯に宿る、八女茶の精神と深み
八女茶は、ただ香りや味を楽しむだけでなく、その奥にある「静けさ」や「調和」といった、日本茶ならではの精神性を感じさせてくれるお茶です。なかでも許斐本家の茶づくりには、どこか"禅"にも通じるような、余白と美意識があります。派手さはなくとも、じんわりと染み入るような旨み。雑味のないクリアな後味。飲み進めるうちに、気持ちが整っていくような感覚すらあります。
そうした八女茶の本質を、暮らしのなかで手軽に味わってもらえるようにと生まれたのが、このティーバッグ。お湯を注ぐだけで、急須で淹れたような風味が広がり、ほんの数分のあいだに心がほぐれていく——そんな時間を届けてくれる、現代の茶商からの贈り物です。

想い:300年の歴史を、これからの一杯へ
許斐本家の煎茶ティーバッグには、300年近く続く許斐本家の"にごりのないものづくり"の姿勢が宿っています。「お茶も商売も、にごりのないものを提供したい」と語る十四代・許斐健一さん。その言葉のとおり、製法においても、味わいにおいても、ごまかしのない真っ直ぐな姿勢が貫かれています。自然の力と人の技でていねいに仕上げたお茶には、飲み手にその想いが真っ直ぐ届くような、澄んだ味わいがありました。
許斐本家は、江戸・享保年間の創業以来、約300年の歴史をただ守るのではなく、「暮らしの中にある美しさ」を見つめ直しながら、八女茶の精神とともに生きてきました。戦前の日本家屋を修復し、道具を選び、茶室での所作を大切にする。そこには「調和」や「もてなし」の精神が息づいており、一杯のお茶にまでその美意識が注がれています。
伝統を受け継ぎながら、現代の暮らしの中に「本物のお茶」を届ける。八女煎茶の深い魅力と、許斐本家の真面目なものづくりの精神を、この一杯から感じ取っていただければ幸いです。

美味しい淹れ方
煎茶ティーバッグは、玉露ほど細やかな温度管理を必要としませんが、ひと手間かけることで香りや旨みをしっかり引き出すことができます。最大のポイントは、やや湯温を落とすこと。沸騰したお湯を少し冷まし、70度前後にしてからティーバッグにそそぎます。1分ほどじっくり蒸らした後、玉露を淹れるときのように、お湯をしっかり絞りきるようにティーバッグを取り出すのがコツです。
澄んだ旨みとほのかな渋みが調和した、上質な一杯をお楽しみください。
