Story
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誕生秘話:アグリシナジーから生まれる、国産唐辛子の挑戦
佐賀県唐津市を拠点に花卉農家として長年カーネーションの栽培を行ってきたクラベルジャパン。花を育てる繊細な技術とノウハウを応用し、いま全国の農家と手を取り合って挑んでいるのが「国産唐辛子」です。
国産唐辛子の国内自給率はわずか数パーセント。手間がかかり、栽培に慣れていない農家にとってはハードルが高い作物でもあります。そんな中、クラベルジャパンは「アグリシナジー(農業の相乗効果)」という考え方のもと、連携している全国の農家さんに対して、唐辛子栽培の技術提供などを行い、栽培から加工、商品開発までを一貫して手がけています。
また、唐津市で立ち上げた「唐津ピリカラ協会」を通じて、生産者同士のネットワークづくりや、地域資源としての唐辛子の活用も推進。単なる"商品"ではなく、唐辛子を軸にした地域農業の未来をつくるプロジェクトとして注目を集めています。

こだわり01:唐辛子の魅力を最大限に引き出す、プロ農家の仕事
「辛さだけじゃない。香りや風味、料理との相性まで感じてほしい」。そう語るのは、クラベルジャパン代表の平田憲市郎さん。
『赤獅子・青獅子・七宝丸』の『唐辛子シリーズ』には、鷹の爪のおよそ3倍の辛さともいわれている、国産品種の「ホットパラソル」を使用。もともと花卉栽培で培ってきた繊細な感覚を活かし、唐辛子の収穫時期や乾燥温度、粉砕の粗さまで丁寧に設計。それぞれの商品に合わせて香ばしさや爽やかさ、旨みのバランスを調整することで、個性豊かなラインナップに仕上げています。
また、商品名には唐津の伝統行事「唐津くんち」の曳山(ひきやま)から名を拝借。地元に根差すブランドとして、唐津らしさを感じてもらいたいという願いも込められています。


こだわり02:全国とつながる、"つくる"を支えるネットワーク
ただ作って売るだけではないのが、クラベルジャパンの大きな特徴。自社圃場だけでなく、全国の農家と連携しながら、「アグリシナジー(農業の相乗効果)」をキーワードに、唐辛子栽培の新しいネットワークを育てています。
生産地は、佐賀県唐津市を起点に、熊本、長崎、宮崎、沖縄など九州各県から全国各地へ。気候や土壌に応じて栽培方法を柔軟に調整し、安定的で高品質な唐辛子の生産体制を構築。
新たに取り組む農家には、平田さん自身がノウハウや品種の特性を丁寧に共有し、「一緒に育てていく」スタンスでサポートしています。
その取り組みの象徴が「唐津ピリカラ協会」。唐辛子を通じて農業の知見や情報が共有される場であり、同時に地域の文化や個性を活かした農業の未来像を描くプラットフォームでもあります。
「農業の在り方には、もっと可能性がある」。そう語る平田さんの言葉には、地域と食をつなぐ役割を担いながら、既存の枠にとらわれない新しい農業の姿を模索し続ける姿勢がにじんでいます。

想い:唐辛子から広がる、クラベルジャパンの農業イノベーション
クラベルジャパンは、これまでに培ってきた農業の技術や経験をベースに、地域に雇用を生み出す仕組みにも力を入れてきました。
たとえば、パッケージング作業を福祉事業所に委託したり、全国の提携農家と連携して生産体制を拡充するなど、人と地域が支え合うネットワークづくりを進めています。
こうした多角的な取り組みの先に見据えているのが、「アグリ商社」としての新しい農業のかたち。生産から商品化、流通、販売、そして地域とのつながりまでを自らの手で担い、食と農の可能性を広げていく。
やがてその仕組みが自身の手を離れ、全国に広がっていく未来も思い描いています。佐賀から、"課題解決型"の農業モデルを発信し続けるクラベルジャパンの挑戦は、これからも続いていきます。


株式会社クラベルジャパン
https://clavel-japan.jp
おすすめの食べ方

青獅子×刺身
爽やかな青唐辛子の香りが特徴の『青獅子』は、刺身との相性が抜群。しっかりと脂の乗ったブリやカンパチを、爽やかな辛みで食べやすくまとめてくれます。

七宝丸×うどん
唐津の厳選素材をひとつにした七味『七宝丸』は、やっぱり、麺類との相性が最高です。唐津の幻の柑橘「げんこう」の爽やかな香りと唐辛子の辛みに箸が止まりません。

赤獅子×ハイボール
びっくりするような組み合わせですが、これが意外と合うんです。辛いものが得意な方はお好きなだけふりかけて。ピリっとスパイシーなハイボールは、焼き鳥や肉料理との相性が抜群です。